ハクビシンによる被害

ハクビシン被害

ハクビシンの被害は主に農作物に対する被害と生活環境被害です。農作物の中では主に果実に対しての被害が多く確認されています。具体的にはリンゴ、カキ、ミカン、ナシ、サクランボ、ブドウ、モモ等です。その他にもサツマイモ、ジャガイモ、トマト、イチゴ、スイカ、メロン、トウモロコシ等に被害発生が確認されています。生活環境における被害として報告されているのは、民家の天井裏、床下、物置といった場所に侵入して棲みつき、そこで糞や尿を排泄するといった被害が確認されています。尿は天井に染みや汚れがつき、異臭を放ち、場合によっては住民の健康にも悪影響を与えることとなります。

ハクビシン 糞尿被害 住宅に住み着く 静岡県 株式会社あおき消毒
ハクビシン天井裏糞尿被害

実はハクビシン、タヌキ、アライグマの農作物被害について、現地での加害種判定がほぼできておらず、被害はいづれかの特定の種にまとめて報告されている傾向があります。三種類ともに生息が確認されている地域では、目新しさから故にアライグマが疑われ報告されるといったケースも多いです。しかしながら、実際にはその生息個体数から考えるとタヌキによる被害が多く含まれているのではないかという予想ができることから、食べ跡や足跡などから被害を及ぼす動物を特定することが必要不可欠であります。

また、ハクビシンは人畜共通の感染症を媒介する動物である可能性が確認されています。ハクビシンは2002年に中国で発生し世界を騒がせたSARS(重症急性呼吸器症候群)の天然宿主なのではと報告されています。これは糞からSARSの遺伝子配列と非常に近いコロナウィルスが発見された為です。またその後において、キクガシラコウモリがSARS固有宿主で、この個体から感染したという報告も確認されています。未だ明確には判明していませんが、SARSを媒介する動物である、という可能性を払拭できていないので注意が必要であります。

また、この個体が媒介する病気はSARSだけではなく、その他、サルモネラ症、レプトスピラ症、トキソプラズマ、E型肝炎なども確認されています。この類の病気は感染して発症すると死に至ることもあるとても危険な病気です。最も怖いのは感染しても自覚症状がないことです。民家の屋根裏などに営巣された為に、ノミ・ダニの被害が発生している報告も多数存在しています。ハクビシンの糞尿からはダニが発生し媒介するケースも確認されている為、糞尿の早期処理は必要不可欠といえます。そしてダニの死骸や糞はアレルゲン物質となりえる為、気管に入ることで喘息を発症し、皮膚に吸収されるとアトピー性皮膚炎を発症するという可能性も高くなります。

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